本サイトではアフィリエイト広告を利用しています
本サイトの中でも、皮膚常在菌の大切さについては説明してきました。
日本人の清潔信仰の高まりと共に、様々な抗菌グッズが登場しています。
その中でも最近特に男性に注目を集めているのが、様々な体臭予防アイテムです。
体臭予防アイテムに共通するのが、悪臭を生み出す要因となる雑菌を減少させる効果です。
これは、石けんなどに抗菌成分を入れることにより、身体から悪玉菌を減少させるコンセプトで作られたものです。
ただ、問題なのは、抗菌効果は悪玉菌のみならず、善玉菌をも殺してしまうことです。
当たり前ですが、抗菌グッズでは殺菌すべき菌を選別することはできません。
こうなると、確かに雑菌を殺菌することはできるでしょう。
ところが、継続的に使用し続けると、その結果、肌から皮膚常在菌が減少していきます。
その結果、肌を弱酸性に保つ、善玉菌が減少し、肌がアルカリ性の方向へとずれてしまいます。
そうなると、肌は乾燥しやすくなり、バリア機能も失われていき、結果的に悪玉菌にとって繁殖しやすい肌へと変わってしまうのです。
単なる洗顔石けんの場合、このような特別な効果はありませんが、特に身体を洗う石けんとなると結構多くの商品が出回っています。
それぞれの抗菌効果は不明で、謳っているよりも抗菌効果は低いものも多いでしょう。しかし、単なる石けんよりは殺菌効果は高いでしょうから、その結果、肌にとってトラブルを引き起こしやすい状態を作ってしまうのです。
悪玉菌には、単なる加齢臭などと違う悪臭を発生させるものもあります。
こうなると、せっかく体臭を予防させる目的で使ったにも関わらず、結果的に体臭を増幅させることになってしまいます。
体臭は確かに気になる要素です。
しかし、やりすぎはどんな問題を起こすか分かりません。やり過ぎないよう気をつけることが大切です。
皮膚常在菌は、何もせずに入浴するだけでも相当量を洗い流してしまいます。
このため、一日10分以上、入浴する習慣を身につけることが第一になります。
次に意外に多いのが、洗い残しです。
よく耳の後ろから加齢臭が発生するなどという話があります。
しかし、耳の後ろが特別加齢臭の発生ポイントというわけではありません。
耳の後ろは、頭皮から伝って汚れや皮脂が流れ落ちる場所であり、またついつい洗い逃しをしてしまう場所です。
このように、身体全体で見逃しなく、しっかり洗えているかは再度確認した方がいいでしょう。
最後がすすぎの不十分さです。
洗顔時には髪の生え際、シャンプー時には頭皮や髪全体にすすぎ残しがけっこう生じるのものです。
石けん成分は、しっかり洗い流せていれば問題にはなりませんが、肌の上に残っていると強烈な刺激成分となり、肌を荒らしてしまいます。
その場所は、悪玉菌も繁殖しやすい場所となりますので、肌トラブル以外にも臭いの発生要因となります。
基本的には、洗う時間の倍の時間すすぐこと、を目安としましょう。
特にすすぎ残しの多い髪は、髪だけでなく頭皮にまでしっかりお湯を行き渡らせ、余分な洗浄成分を残さないよう気をつけることが大切です。
ともかく、抗菌グッズを使用する前に、まず汚れや洗浄成分をしっかり洗い流す工夫をすること。これこそが体臭予防においても、もっとも大切な要素となるのです。