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最近、洗顔料だけでなく、ボディソープや女性がお化粧を落とすために使うクレンジングにまで保湿成分が配合されるようになりました。
ただ、これらのアイテムは、そもそも汚れを落とすことが目的ですので、別に保湿成分が入っている必要性はありません。
では、なぜ保湿成分入りのアイテムが人気を集めているかと言えば、過剰な保湿信仰が広がっているからです。
スキンケアにおいて、保湿が重要なことは当然です。はっきり言って保湿さえ完璧であれば、そのほかの工程はおまけみたいなものです。
洗顔を行うと、その直後から何となく肌が突っ張ったり、乾燥したりする感じを受けることがあると思います。
特に冬場などは顕著で、その感覚が嫌だと思う方も多いと思います。
そのため、メーカーは洗顔料などの洗浄アイテムに保湿成分を入れ、この感覚を軽減できる商品を発売しているわけです。
しかし、洗顔直後に肌が突っ張るのは当たり前です。
これは、肌表面の古い皮脂や角質がしっかり落ち、また石けんにより一時的に肌がアルカリ性に傾いているためです。
別にひどく乾燥しているわけではなく、洗顔直後は誰の肌にでもなる一時的な現象です。
ちなみに乾燥肌と呼ばれる状態は、洗顔後、30分ほどそのままの状態で放置し、それでも突っ張りや肌のがさつきが収まらない状態です。
この場合、化粧水や美容液、乳液などを使ったスキンケアが必要ですが、いずれにしても洗顔料に保湿成分が入っている必要性はありません。
洗顔とは、肌から汚れを落とし、肌の状態をリセットすることです。
ところが、保湿成分が入っている洗顔料を使うと、肌の上に薄く膜が張った状態になります。
多くの場合、この正体は油分で、せっかく洗顔をしたのにぬるつきを感じることもあります。
油分以外にも保湿成分は入っていますが、洗顔後はしっかり洗浄成分を洗い流すことが基本ですから、結局は保湿成分も流れてしまいます。
ですから、保湿成分入りの洗顔料を使っても、保湿成分が肌に浸透する力は非常に弱いばかりでなく、ぬるつきなどの別の不快感も感じさせる結果になります。
更にぬるつきには別の問題もあります。
洗顔後の肌は、表面から汚れ以外に、古い皮脂や角質も洗い落とされ、リセットされた状態になります。
その後化粧水や美容液などでスキンケアを行いますが、ぬるつきが残った状態ですと、せっかくのスキンケア成分の浸透を妨害してしまいます。
つまり、より保湿力を高めようと使った保湿成分入り洗顔料のおかげで、逆に化粧品の保湿成分が浸透しにくくなり、本来の化粧品の効果を発揮できない状態になるのです。
このように洗顔料では、保湿成分の存在は重要な要素ではありません。
古くから石けんには、グリセリンという保湿成分が入ったものが存在します。
ですから、入っているから問題であるとは言いません。
ただ、保湿成分の多寡を理由に、あえて高価な洗顔料を使う必要性はありません。
保湿成分に惑わされず、一日の終わりにすっきり肌をリセットする洗顔料を選択し、保湿はあくまで化粧品によって行うものと考えておくといいでしょう。