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化粧水を使うと肌が潤った感じを受けるでしょう。
でも、それは単に水分によって肌がふやけただけであって、洗顔したり、入浴しても同じ効果があります。
例えば、がさついた手になっても、手を洗えば一時的に潤った感じになります。
これは肌の中に水分が浸透するためです。
ところが、数十分もすれば再びがさついた状態に戻ります。これは浸透した水分が蒸発してしてしまったからです。
でも、化粧水を使うと普通に水で洗顔したときより、潤いが長時間続くように感じる。
こう思う方も多いでしょう。
この理由は、肌表面に残っている保湿成分のおかげです。
保湿成分は、それぞれが自分の体積の何倍から何百倍といった多量の水分を抱え込むことができます。
一般に化粧品の宣伝文句として使われる「浸透」という言葉を聞くと、何となく保湿成分が肌の中に入り込み、そこで水分を抱え込む役割を果たすように思います。
しかし、肌のバリア機能はとても優秀です。
本来、ウイルスや細菌、真菌などの侵入を防ぎ、外的刺激をダイレクトに内部に入り込ませないのがバリア機能です。
となれば、当然、化粧品の保湿成分も簡単には内部に入り込めません。
メーカーも工夫を凝らし、分子量を小さくするなどの工夫をしていますが、それでも入り込めるのは角質層のせいぜい数層程度です。
ほとんどの保湿成分は、内部には全く入り込めず、肌表面に留まります。
この状態で肌を触ると、潤った感じを受けるわけです。
つまり、本来期待する保湿とは違った形で効果が発揮されているわけです。
本来の保湿とは、肌内部に足りなくなった保湿成分を補う形で能力を発揮し、その間に足りない成分を再生産するための時間を稼ぐのが目的です。
化粧水の保湿成分は、多分、あなたが思っているよりごく少量しか入っていません。
そのため、肌表面を潤し、触ったときに潤った感覚を与えることができても、根本的な乾燥の改善には至りません。
男性化粧品の世界では、なんとなく化粧水だけでスキンケアは終わりとでも言いたげに、化粧水ばかりがクローズアップされます。
しかし、化粧水は小さな効力しか発揮しませんので、特に20代後半以降の男性は、必ず化粧水だけでなく、美容液や乳液などを併用することが必要です。